化管法 ‣ 第1種指定化学物質 定義人や生態系への有害性（オゾン層破壊性を含む）があり、環境中に広く継続的に存在すると認められる化学物質

規制概要 事業者の責務：取扱事業者は、指定化学物質が人の健康を損なうおそれがあることなどを認識し、国が定める化学物質管理指針に留意しつつ、化学物質の管理を行うとともに、管理の状況について国民の理解を深めるよう努めなければならない
排出量等の把握及び届出：取扱事業者は、個別事業所ごとに第1種指定化学物質の環境への排出量・移動量を把握し、都道府県経由で国に届け出なければならない
届出事項の集計等：国は、届け出られた情報を集計し、物質ごとに、業種別、地域別等に集計・公表する。また国は、届出義務対象外の排出源からの排出量を推計し集計・公表する
指定化学物質等の性状及び取扱いに関する情報の提供：取扱事業者は、指定化学物質等を他の事業者に譲渡・提供するときは、相手方に対し、当該指定化学物質等の性状及び取扱いに関する情報を提供しなければならない

大気汚染防止法 ‣ 有害大気汚染物質 定義継続的に摂取される場合には人の健康を損なうおそれがある物質で、大気の汚染の原因となるもの

各主体の責務概要 国の施策：科学的知見の充実、健康リスク評価の公表等
地方公共団体の施策：汚染状況の把握、情報の提供等
事業者の責務：排出状況の把握、排出抑制等
国民の努力：排出抑制等

水質汚濁防止法 ‣ 排水基準（健康項目） 定義排出水に含まれる有害物質（人の健康に係る被害を生じずるおそれのある物質）の量についての許容限度

規制概要 特定施設等の設置の届出：工場・事業場から公共用水域に水を排出する者が、特定施設の設置等をしようとするときは、所定の事項を都道府県知事に届け出なければならない
排出水の排出の制限：排出水を排出する者は、その汚染状態が当該事業場の排水口において、排水基準に適合しない排出水を排出してはならない
総量規制基準の遵守義務：指定地域内事業場の設置者は、当該指定地域内事業場に係る総量規制基準を遵守しなければならない
特定地下浸透水の浸透の制限：有害物質使用特定事業場から水を排出する者は、有害物質を含む水を地下に浸透させてはならない
有害物質使用特定施設等に係る構造基準等の遵守義務：有害物質使用特定施設または有害物質貯蔵指定施設を設置している者は、当該施設について、有害物質を含む水の地下浸透防止のための構造、設備及び使用の方法に関する基準を遵守しなければならない
排出水の汚染状態の測定等：排出水を排出し、または特定地下浸透水を浸透させる者は、当該排出水または特定地下浸透水の汚染状態を測定し、その結果を記録し、これを保存しなければならない

水質汚濁防止法 ‣ 事故時措置（有害物質） 定義人の健康に被害を生ずるおそれがある物質

規制概要 事故時の措置：特定事業場の設置者は、施設の破損等の事故が発生し、有害物質または排水基準に適合しないおそれがある水が公共用水域や地下に排出され、人の健康や生活環境へ被害を生ずるおそれがあるときは、直ちに応急の措置を講ずるとともに、速やかにその事故の状況及び講じた措置の概要を都道府県知事に届け出なければならない

水質汚濁防止法 ‣ 事故時措置（指定物質） 定義有害物質や油を除き、公共用水域に多量に排出されることにより人の健康や生活環境に被害を生ずるおそれがある物質

規制概要 事故時の措置：指定事業場の設置者は、施設の破損等の事故が発生し、有害物質または指定物質が公共用水域や地下に排出され、人の健康や生活環境に被害を生ずるおそれがあるときは、直ちに応急の措置を講ずるとともに、速やかにその事故の状況及び講じた措置の概要を都道府県知事に届け出なければならない

土壌汚染対策法 ‣ 特定有害物質 定義土壌に含まれることに起因して人の健康に係る被害を生ずるおそれがある物質

規制概要 土壌汚染状況調査： 1)有害物質使用特定施設の使用を廃止するとき、 2)一定規模（3,000m²）以上の土地の形質変更の届出の際に、土壌汚染のおそれがあると都道府県知事等が認めるとき、 3)土壌汚染により健康被害を生ずるおそれがあると都道府県知事等が認めるときは、土地所有者等は土壌汚染の状況を調査し、都道府県知事に報告しなければならない
区域の指定等：土壌汚染状況調査の結果、基準を超えていた場合は、都道府県知事等は要措置区域または形質変更時要届出区域に指定する／要措置区域に指定された場合は、土地所有者等は都道府県知事等による「指示された措置」（指示措置）を行わなければならない
汚染土壌の搬出等に関する規制：措置区域等内から汚染土壌を搬出する場合には、事前に届出なければならない